1.関西支部の概要
関西地域には二百数十名の入善高校同窓生がおられます。入善高等学校同窓会関西支部は、同窓生相互の親睦を深めるとともに、母校の発展に寄与することを目的に平成15年9月27日に創立されました。設立総会では支部規約の制定と後藤洋治支部長ほか役員の選出等が行われました。
以降、同窓会本部や入善高等学校、入善町、東京支部の方々においでいただき、年1回の総会を開催しており、来賓を含め、毎回50名ほどの参加があります。総会では、議事進行とともに同窓会の活動内容や高校の現状についての紹介などがあります。総会後の懇親会では、余興のカラオケやビンゴゲーム等で年齢を超えた交流と親睦を深めています。後藤支部長の提案で、新卒者など親元を離れて関西で勉学に励んでいる人たちへの参加を呼びかけており、若い人たちとの交流も図っています。
2.支部長挨拶
私は、故・前田利夫氏の後任として、令和元年度より入善高等学校同窓会関西支部の支部長を務めさせていただいております。故郷を離れて、およそ半世紀。しかしながら、故郷の記憶は色褪せることなく、景色や香り、味覚さえ伴っていっそう強くなる今日この頃です。その原風景は、春夏秋冬に拡がります。待ち遠しかった春の訪れ、長靴を脱いで短靴になった時の解放感。小川を流れる水の音の優しさと田植の準備とともにお供のようにやってくる蛙の大合唱。夏は青々と育った稲が風にそよぎ、きゅうり・トマト・スイカなど旬の野菜や果物の味覚が拡がります。秋は何といってもお米の収穫です。稲を刈った後の何とも言えない香しさは今も懐かしく思い起こせます。そして、冬。雪になる前の強い風の音、深々と降り積もった朝の静けさは例えようがありません。何もかも、故郷は遠きにありてさらに心の真ん中に座して、有難いばかりです。とりわけ、高校時代に培った勉学・クラブ活動そして得た友は、日増しに満天の星のごとく煌めいています。
関西支部は関西在住の同窓会の皆様と会員相互の親睦を深めること17回を重ねて参りました。しかし、残念ながらこのコロナ禍で令和2年度より開催出来ておりません。一日も早い新型コロナ感染症の終息を祈るばかりです。そして、今年は、母校の創立100周年にあたると伺っております。関西支部会員一同、心からお祝い申し上げるともに、今後、益々の入善高等学校の発展と皆様のご健勝、ご多幸をお祈りしご挨拶と致します。
令和4年3月12日
入善高等学校関西支部
支部長 豊田久美子