令和3年度 クリスマスレクチャー

 令和3年度のクリスマスレクチャーを、令和3年12月21日(火)に実施しました。今年度は、富山県立大学のサテライトキャンパスを利用させていただき、富山県立大学 医薬品工学科 古澤 之裕 准教授をお招きして、”「腸内フローラ」と健康”  と題して講義していただきました。
 自然科学コース2年生の42名と、次年度自然科学コースを希望している1年生38名が参加しました。

 講義は、大きく3つのテーマでお話いただきました。
 ①腸内細菌と美容では、腸内細菌はビタミン産生の他、イソフラボンからエクオールを産生することで美容に貢献していることを教えていただきました。
 ②腸内細菌と肥満では、腸内細菌のうち栄養を取り込みやすくするファーミキューテス門は肥満のもとになることを教わりました。
 ③腸内細菌と糖尿病では、一方バクテロイデス門は、食物繊維の代謝物でふる短鎖脂肪酸(酢酸など)の産生を介して、エネルギー代謝を亢進することで肥満を防ぎ、さらにはインスリンの分泌や感受性を亢進することで糖尿病を防ぐことを教えていただきました。

 どのテーマの話も、専門的になりすぎず、生徒にとてもわかりやすく教えていただきました。そのため、生徒からの質問もあり有意義な講義になったと思います。
 時間の関係で、腸内細菌とアレルギーについてのお話を聞くことができなかったことが残念ですが、いつかまた機会があればお聞きしたいと思います。