校 章
昭和24年、生徒から新しい校章の図案を募集したとき、新制高校農業科第3回卒業生、松倉幸雄氏が応募図案を、野島福三郎先生に手渡したものという。
現在歌われている校歌がまだできていない頃のことで、松倉氏は、旧入善農学校の校歌の第1節目にある「金龍躍る日本海」や、第3節目にある「八千八谷の川あつめ高山影は映せども低きにつける黒部川」等の詩句を脳裏に浮かべながら作成した。
全体は、正三角形で黒の太い輪郭がかたどる三つの稜角は、僧ヶ岳をはじめとする北アルプスの山々を、輪郭の内側いぶし銀の所は日本海、黄色でかかれた「高」の文字はこれらの自然に包まれた「わが学舎」を表現したものである。
また各角の頂点から「高」の文字に向かう黒線は、山々の尾根を表すとともに、入善高校を中心として 固く結ばれた友情の絆を象徴したものである。
校 歌
大木 惇夫 作詞 橋本 秀次 作曲
歌詞 | 現代語訳 |
白馬の峰の雪かがみ のぞみて清しわが学び舎 まどゐの園に祈りあり ひたすら徳をやしなひて 完けき人とならましを ああ よき種まきて培ひて 平和のみのり刈りいれむ |
白馬岳の峰の雪が鏡のように美しく輝いて見える それを望むと清々しい気持ちになる、私の学び舎 皆で肩を寄せ合って学ぶ園には祈りがある。 それは、「一心に人徳を養って、 立派な人となれたらいいのになあ。」という祈りだ。 ああ、よい種を蒔いて大切に養い育て、 平和へと連なっていく大きな実りを刈り入れようではないか。 |
有磯の浜の潮風に きたへて伸びるわがはらから 睦びの門に光あり こころも身をもすこやかに 明るき剛き気をあげむ ああ よき苗しげく育みて 真理の糧をもとめばや |
有磯の浜に吹く潮風に 心身を鍛えて成長する私の同胞たち。 仲よく親しみ合う仲間たちには光がさしている。 だから、「心も身をも健やかにし、 明るく勇ましい気勢をあげよう。」と思うのだ。 ああ、よい苗をできるだけ多く育んで、 真理の源泉を求めたいものだ。 |
黒部の流れ清けきを 掬みてぞ沃ゆるわがふるさと つどひの土にめぐみあり 実を践てつらぬかむ 労づくもののよろこびを ああ よき地をしじに耕して 文化の華を咲かさばや |
黒部の流れの清々しさを、 すくい取って豊かになっていく私の故郷。 人々が集う土地には恵みがある。 だから、「真実を実践し貫いていこう、 勤労する者の歓びを。」と思うのだ。 ああ、よい土地を常に耕して、 この土地に、文化の華を咲かせたいものだ。 |