令和6年度 センター実習

 令和6年7月17日(水)に2学年自然科学コース41名が富山県総合教育センターで行われる理科実験実習(センター実習)に参加しました。
 開講式の後、生徒は午前、午後で物理・化学・生物・地学から2分野を選択して実験を行いました。各分野の実験内容は以下の通りです。

【物理実習】
 光の回折と干渉を利用した光ディスクのトラックピッチの測定、可視光線の波長の測定、空き缶分光器の制作
【化学実習】
 燃料用アルコールの分留と定量、食品中のビタミンCの定量、水に溶解している各種イオンの定量、医薬品の合成と定性分析
【生物実習】
 カエルの反射行動の観察と解剖、血球・筋肉の観察
【地学実習】
 微化石の採集と標本作り、アンモナイトの研磨と内部構造の観察

 物理の実験では、ふだん見慣れている光の不思議な側面を楽しんでいました。化学の実験では、シップの原料となるサリチル酸メチルを合成し、シップの匂いに驚きながら、楽しく合成を行っていました。生物のカエルの解剖では、触るのにかなり抵抗を示す生徒もいれば、全く動じることもなく実験に取り組む頼もしい女子生徒もいました。地学では、砂粒ほどの小さな物質も、顕微鏡で観察すると化石が隠れていることに驚いていました。
 真新しい分野の講義内容や専門的な実験機材が揃っていなければ体験できない実習とあって、楽しみながらも真剣に取り組んでいました。今回経験した内容を今後の課題研究に生かしてほしいと思っています。