令和6年度 黒部市吉田科学館フィールドワーク(湧水)

 令和6年8月23日(金)、2学年自然科学コースの選択者20名が、吉田科学館フィールドワーク(湧水コース)に参加しました。
 まず、下山発電所美術館展望台にのぼり、扇状地を一望しました。その後、愛本橋に行き、昭和44年の大洪水について説明を受けました。愛本橋の所は、川幅が非常に狭い。その理由としてここの場所の岩石は安山岩でできているからとのこと。黒部川の急流といえども、この安山岩を浸食する力は無かったそうです。
 次に、墓ノ木自然公園に向かいました。ここは段丘崖が露頭している場所です。非常に貴重な場所とのこと。この段丘崖のことは地元の人は(はぱ)と言っているとのことです。
午前の最後の活動は、高畠公民館の湧き水の水質調査を行いました。高畠公民館は黒部川から近く、水温が低いのこと。実際測定すると10℃くらいで非常に冷たく、とてもおいしく感じられました。
 午後からは、まず、海洋深層水施設を見学しました。1月の地震の影響で、海洋深層水取水施設は見学することができませんでした。施設内のパネルによって説明を受けました。次に園家山キャンプ場に行き、高畠公民館と同様に水質調査を実施しました。さらに、園家山キャンプ場には一等三角点があります。富山県に3つしかない一等三角点が標高わずか17mのところに存在しているため、非常に行きやすい三角点となっています。
 最後に、杉沢の沢スギに向かいました。杉沢の沢スギの歴史や、杉沢の沢スギがスギとして低緯度の限界であることなど学びました。ここでも水質調査を行いました。
 この研修を通して、扇状地の素晴らしさを再認識してもらい、この自然を守っていって欲しいです。