入善町駅前フィールドワーク

なかしま眼鏡・時計さん

昭和33年に開業され、当初は3名で運営しておられましたが、現在は2代目の方が1人で運営しておられます。休日の次の日が特に忙しく、昔は3・4月、お盆、年末年始にお客さんの数が一気に増えていたそうです。現在では、お客さんの大切な方の門出の際にプレゼントとして時計を渡すお客さんが増えているそうです。完成した眼鏡を掛けたお客さんの嬉しそうな反応を見ると、細かく難しい作業にもやりがいを感じるそうです。白内障のお客さんに眼鏡を作った際、「こんなにきれいに見える眼鏡を作ってくれたのはなかしまさんが初めてです!」と喜ぶお客さんの反応は今でも鮮明に覚えているそうです。個人経営のためお客さん1人1人にとても丁寧に対応しておられ、アフターサービスも充実しています。経験を積んできているため優れた技術を持っておられます。もちろん資格も持っているため安心して任せることができます。代替として、チェーン店より価格が高くなっています。しかし、需要に対応し安い商品もあります。

時計や眼鏡に加えて、合鍵の作製、金庫の解錠、宝石の販売もしておられます。昔と今の入善商店街の状況についてお伺いしたところ、車の発達により商店街での路上駐車が増え、地元の人が通報することもあるそうです。また商店街でない場所に大きなスーパーができたため、昔に比べ人通りが大幅に少なくなってきているそうです。商店街で買い物をする人が減ってきているため、子供に継がせるつもりはないとおっしゃっておられました。

 【まとめ】

何気なく毎日目にしている商店街でしたが、今まで色々な出来事を重ね、いつまでも地元の方に愛されているお店なんだなと強く感じました。そして実際に私たちの街に起こっている今と昔の違いを身に染みて感じることができました。

私たちの活動についてあまりご存知でないようなので、パンフレットを作成し、地元の方に発信すると良いのではないかと思いました。そうすることで、より多くの方の協力と信頼を得ることができるのではないかと思います。

 

清八楼さん

忘年会、新年会といえばここ。と地元の方なら口を揃えて言うくらい地域の方から間違いなく愛されている料亭です。明治時代に移築されてから築100年以上の料亭の中で、まるでタイムスリップしたかのような気分で料理を楽しむことが出来ます。

団体のお客様はだいたい似たような顔ぶれで、献立を被らないように考えるのがとても難しいそうです。このように地元に愛されているため、お客さんのほとんどがリピーターの方だそうです。そんなリピーターの方のおかげで、コロナ渦でもなんとか営業を続けてこれたそうです。他にも県内の方が接待の際に県外の方を連れていらっしゃるそうで、その時はお客さんの食の好みが分からないため、なんとかして情報を聞き出したりもするそうです。献立はその時期に入ってきた食材を使用して考えるため、旬の食べ物を楽しむことが出来ます。時には珍しい食材が入ってくることもあり、早めに目をつけておいて、献立を試行錯誤するそうです。このように似たような料理を出さない努力をしておられます。しかしお客さんの苦手な食材があり、お皿の上に食べ物が残っていることもあるそうです。

板前さんの妹さんがパンを作るのがお好きならしく、コロナ渦でパン作りをする機会が増え、料亭でパンを出すきっかけになったそうです。あんパンをデザートにしてみたり、ピザや中華まんにしてみたりと、献立の幅が広がっているそうです。従業員の方は通常時は5人、混雑時は10人を超えることもあるそうです。お庭の掃除をする方もいらっしゃいます。また、コース料理を担当する方もいらっしゃり、魚料理は手がかかるため苦戦しているそうです。お客さんらの「おいしかった」や、「ゆっくりできた」という声が聞けることが1番の仕事のやりがいだそうです。

【まとめ】

料亭ということでかたいイメージをもっていました。しかし女将さんもとても話しやすく、このようなところも長く愛される秘訣なのかと思いました。和風の中にパンという洋食は合わないのではないかと思っていたのですが、お客さんにファンもいらっしゃり、特別感があるのがとても良いと思いました。お話を聞いてきて、コロナでデメリットがある中、リピーター方の大切さがとても感じられました。