黒部川扇状地フィールドワーク
2021年8月6日に黒部川扇状地フィールドワークを行いました。その報告です。
・黒部川扇状地の特徴について
黒部川扇状地はとても綺麗な扇形をしています。他の扇状地の形について調べてみると扇状地だからといって必ずしも扇形になるわけではないと知ったのでこれだけ綺麗な扇形は比較的珍しいのかなと思いました。たくさんの杉があったり、湧き水が湧いていたりと、自然が豊富になっています。黒部川扇状地の中央部分は下山芸術の森発電所美術館でここは、扇央と呼ばれる、扇状地の中心部分となっています。扇央からは負釣山が見えたり、家がポツポツとある、散居村が見えたりします。扇状地の上の方へと行くと合口用水がありました。黒部川は農業用水に使われたり、発電用に使われたりしているとわかりました。
・黒部川扇状地に関わる観光資源について
黒部川扇状地は自然にできた観光資源がたくさんあるとわかりました。例えば、杉沢の沢スギや、園家山キャンプ場などです。これらの場所は近くに海があったり、たくさんの杉があったりととても自然を感じることの出来る場所となっています。特に杉沢の沢スギは周りが全て杉の木で囲まれており、その間の遊歩道を歩くので本当の森に来たような感覚を味わうことができました。
自然が作り出した観光資源しかないのかと思うかもしれませんがちゃんと人工的に作られた観光資源もあります。黒部川に架かっている愛本刎橋について知ることができるうなづき友学館や、立山黒部ジオパークについて知ることができる黒部市地域観光ギャラリーなどです。地域観光ギャラリーでは、シアターを見て富山県内の自然について知ることができたり、「ここに行ってみたい。」という興味を持つことが出来るような仕掛けや説明書きなどがあります。
・黒部川扇状地を活かした観光はどんなものが考えられるか
黒部川扇状地にあるいくつかの場所に行ってみて、黒部川の上の方から全て繋がっていると感じました。ですが、一つひとつの場所までの道のりが長いので歩いて回るのは難しいかなと思いました。そのため各名所を回っていくバスツアーなどが考えられるのではないかなと思いました。また、春や秋などの涼しい季節には、サイクリングをしながら回るのもいいのではないかなと思いました。
・黒部川扇状地を回っての感想
地元やそれに近い場所に住んでいたのに、扇状地についてなにも知りませんでした。ですが、フィールドワークを通して扇状地について知れたり、まだ自分が行ったことのない場所に行ったりとたくさんの発見などをすることが出来ました。そして、こんなのがあったんだと初めて自分の町の魅力に気づくことができました。フィールドワークに行くまでは黒部川扇状地に観光資源なんかないと思っていたけど気づいていないだけで、本当はたくさんの観光資源があるんだなとわかりました。まだたくさんの人がこの観光資源に気づいていないと思うのでもっと知ってほしいなと思いました。
S.K.